吉野家でバイトしよう!接客・調理編

吉野家でバイトしよう!

『牛丼』の一昔のイメージと言えば「早い・美味い・安い」。なので客層は忙しいサラリーマンや建築現場の人たちが食べに来るイメージが多かったのではないでしょうか?とりわけ牛丼屋のパイオニアの『吉野家』は特に硬派なイメージが強く、食べに来る吉野家ファンの人達では「ツユダク」「ネギダク」論争があったりなかったり。

時代は変わり多様性を迎えた現在の吉野家は、テレビCMでは女性のタレントさんを起用したり、アニメとコラボしたりと、様々な世代を集客しようといろんなイベントが多々行われています。それによってか、吉野家で働くバイトの人達も、今まではフリーターの人や主婦層が多かったですが、大学生・高校生も増えてきました。

またトレードマークだったオレンジと青のユニフォームも、深いグリーンだったり、最近では紺のお洒落なエプロンだったりと、若い世代の女性が好みそうなデザインへと進化してきています。吉野家の制服(ユニフォーム)の詳細につきましては、別記事で記載していますので、そちらをご参照ください。

「牛丼屋の仕事はメニューが少なくて楽!」といったイメージも、そんな時代の変化によって変わりつつあります。本記事では吉野家でバイトを始めて「そんなはずじゃなかった」と後悔しないために、吉野家の仕事の特徴や変わってきた点などに注目した「吉野家のバイトの仕事」の紹介をしていきます。

吉野家の仕事の特徴

吉野家の仕事の特徴は、牛丼屋ならではの商品の提供の早さです。注文してから数分で、もしくは1分以内に牛丼がお客様のもとに運ばれます。お客様もこの早さを期待しているので、5分以上待たせるとクレームになる可能性があります。

そして、お客様も食べたらすぐ席を立つので、回転率がとても高いです。お客様の層が幅広くなったとはいえ、吉野家にメインで訪れる人たちは、サラリーマンだったり仕事の合間に来る時間に急いでいる人たちなので、このスピード感には慣れないといけません。

平日は会社が昼休みに入る11時半~13時あたりは『昼ピーク』と呼ばれ、店内が一気に込みます。この時間帯だけでも満席が10回転くらいします。だいたいバイトの新人はこの忙しさに耐えられなくて辞めてしまう人が多いです。逆を言えば、この時間帯を乗り切ることが出来れば、吉野家でのバイトを長く続けられることができるでしょう。

吉野家のレイアウトの特徴(テーブルの配置など)

吉野家の店舗は雑居ビルの一角といったような、テナント型の店舗が多いです。テーブルはU字型、L字型のカウンターテーブルがほとんどで、定食屋によくある2人~4人がけのテーブル席がある店舗は少ないです。これは、先に説明した吉野家のメインの客層がサラリーマンだったりと、一人で食べに来る人が多いためだと思われます。

店舗がそれほど広くないので、移動距離が少ないといった意味ではバイトする上では体力の消費が少なくて良いかもしれません。ただ、お客様との距離が近いので、ちょっとした会話も耳に入ってしまうので、バイト同士で雑談するなど私語はほとんどできないと考えた方が良いでしょう。

吉野家の接客のバイト

吉野家の接客のバイトは『オーダー』『配膳』『会計』『補充』『洗い場』がメインになります。近年、スマートフォンの普及により『オーダー』と『会計』の対応がやや複雑になってきています。

通常のオーダー(伝票・ハンディターミナル)

接客者がお客様の前でオーダーを取ります。お客様はテーブルに置かれていますメニュー表を見て注文をされます。サイドメニューを複数追加される場合は『セットメニュー』の方がお得になる場合があるので、注文時に「〇〇セットの方がお得になると思いますが、いかがですか?」といったように必ず提案しましょう。会計時にクレームになる可能性があります。

注文は以前は伝票にチェックし、配膳時に商品と共にお客様にわたしていましたが、現在はハンディターミナルといった小型の機械でオーダーを取る店舗がほとんどになりました。機械でオーダーを取ると、情報が調理場に転送され商品提供までの流れがスムーズになります。ハンディターミナルから伝票も印刷され、こちらを商品と共にお客様におわたしします。

電話注文・モバイルオーダー

吉野家のような牛丼屋は、ファミレスやお弁当屋に比べて商品提供が早いのが特徴ですが、それでもやはり大量のお弁当や『定食メニュー』を注文されたり、また混雑時に来店するとそれなりに時間を待たされることがあります。そんな時に便利なのが、予約注文なのですが、以前は電話注文が殆どでしたがスマートフォンが普及した今では、モバイルオーダーが主流になってきました。

お客様としては便利な機能のモバイルオーダーですが、吉野家でバイトとして働く身としてはいくつか注意点が必要です。一つは『早く作り過ぎない事』です。忙しくなる前に先に作ってしまおうとすると、受け取り時にすでに冷めてしまいクレームの対象となります。二つ目は『商品を間違えないようにする』です。お昼時は複数のモバイルオーダーが入ることがあります。特に吉野家『並盛』『大盛』などサイズ違いだけの商品も多いため、商品を手渡す際は必ずオーダーが合っているかお客様と確認してください。

タブレット・発券機を使ってのオーダー

店内に設置されているタブレットを使って、お客様自身でオーダーを取る店舗も増えてきました。『テイクアウト専門店』でよくこの形式が採用されていて、お客様は発行された券と交換に商品を受け取ります。

年々増え続ける吉野家のバイトを悩ます会計バリエーション

吉野家の会計は、基本お客様が座っているカウンター席の前に設置されているレジで行います。ファミレスのように一か所ではなく、お客様から声をかけられてから、バイトの接客担当者が向かうため常に客席に注意を払う必要があります。忙しいからといって、お客様が何度も声をかけているのに対応できないでいると、クレームに発展する可能性があるため「ただいまお伺いします」「もう少々お待ちください」など待たせる際も、必ずお声がけするよう心がけましょう。

現金によるお支払い

発券した伝票のバーコードを読み取り、会計処理を行います。釣銭の間違いがないよう十分に注意しましょう。

キャッシュレス決済

吉野家ではクレジットカード・電子マネーなどキャッシュレス決済が可能です。レジに併設されている専用機で会計処理を行います。釣銭間違いのトラブルは発生しませんが、電子マネーは『PayPay』『d払い』『au PAY』『Amazon Pay』などなど様々な種類があるので、それぞれ適切な処理が必要になります。

クーポン券を使用したお支払い

吉野家では商品の割引などお得なクーポン券を定期的に発行しています。紙媒体であったり、モバイルクーポンであったりと、様々な媒体のものがあるります。よく会計時にクーポン券を見せて、バイトの人がその対応がわからず、先輩バイトに聞きに行ってその間に、次々会計待ちの人が出てー・・・なんて状況も多々見受けられるので、吉野家でバイトしている人たちはこれを全て把握しておくようにしましょう。

吉野家の調理のバイト

吉野家のバイトの調理担当者は、その名の通り厨房で牛丼などの調理を担当します。吉野家では牛丼以外にも、カレーや焼肉といった定食メニューも多々あります。近年は『からあげ』も主力商品としたメニューに組み込む店舗も増えてきているので、調理の仕事も年々増えてきています。

吉野家の調理担当のバイトは期間限定メニューに注意

吉野家では定期的に期間限定メニューが導入されます。年内通してよく出るのが『親子丼』『牛鍋定食』『月見とろろ定食』など季節ものの商品です。『鍋』を使った商品は、普段と全く違う食器を使ったりと調理方法が異なるので、バイトの調理担当者は入店前に確認をしておく必要があります。

吉野家のバイトの調理担当者は火傷や怪我に注意

吉野家に限ったことではありませんが、調理場はガスコンロや、高熱で熱された鍋、他にも鋭利な調理器具など多々あり、取り扱いには注意が必要です。吉野家の料理は包丁を使わない簡単な調理の商品なので、調理師などの専門の資格は必要ではありません。

それ故に、調理器具に対する危機感が薄いため、専門の料理人と比べて注意力が散漫になる傾向があります。吉野家の店舗は、調理場が狭いので接客者の人とぶつかったりして、思わぬ怪我に発展しないよう、バイト同士「後ろ通ります」など声を掛け合って仕事をするとよいでしょう。

吉野家のバイトの仕事に関わるイベント

冒頭でも少しお話しましたが、近年吉野家では幅広い世代の顧客を獲得しようと、様々なコラボイベントを開催しています。アニメなどのサブカルチャーでは下記作品とコラボイベントが開催されました。

吉野家が行ったアニメ作品とのコラボイベント

  • るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
  • 呪術廻戦
  • ポケットモンスター

コラボイベント中は普段吉野家に来ない人達も足を運ぶことが多いです。バイトの接客担当の人は、注文の仕方がわからず困っている人がいないか充分に客席を注視して、場合によっては「注文方法わかりますか?」など声をかけてあげると良いでしょう。また、イベント開催中は特定の商品を注文すると、オリジナルグッズが付くことになっていて、グッズ目当てで食べにくるお客様が多いので、商品提供時には出し忘れのないよう注意してください。

またコラボイベント以外にも「〇〇ポイントでオリジナル丼ぶりプレゼント」といったような、吉野家のファン層を狙った特殊なイベントも開催されます。バイトの人が質問に不十分な受け答えをすると、クレームに発展してしまう可能性があるため、イベント開催中はお客様の応対につきましては、バイト同士で済まそうとせず、店長や社員の人に相談すると良いでしょう。

吉野家の店舗の種類

吉野家のほとんどの店舗は雑居ビルの一角や、ショッピングモールのフードコートなどのテナント型と、ロードサイドにある店舗型の店舗であり、牛丼・カレー・定食がメインのメニューになるのですが、いくつか特殊な店舗もいくつかあります。

テイクアウト・デリバリー専門店

テイクアウト専門店はその名の通り、お弁当のみを販売している店舗になります。バイトの仕事は調理と接客に絞られるので丼ぶりなどの洗い場が少ない分、仕事量が減りそうなイメージですが、『デリバリー(配達)』もメインになってくるようなので、そちらの対応の分、仕事量はどっこいになりそうです。年々デリバリーの需要が増えてきているので今後も店舗が増え、配属される可能性の高い店舗になると思われます。

吉野家×はなまるうどん

吉野家の系列兼の『はなまるうどん』と併設した店舗になります。全国に4店舗しかないので、こちらに配属されるのはかなり稀だと思われます。

そば処吉野家

『蕎麦』を扱った店舗ですが、こちらも全国で7店舗しかなく、しかも急激に店舗数が減っているという情報があるので、配属されるのは稀だと思われます。

吉野家でバイトを始める手順

吉野家でバイトを始めるには、下記手順にそって応募する必要があります。

1.配属希望の吉野家の店舗がバイトを募集しているか確認する

いくら吉野家でバイトしたくても、店舗側ですでにバイトがいっぱいで、新規に募集していなければ、アルバイトを始めることはできません。もし、仮に採用されたとしても、殆どシフトに入れないか、もしくは同じエリアの違う吉野家の店舗に配属される可能性があります。募集状況は『吉野家公式採用サイト』や『バイト求人サイト』で確認することができますので、まずそちらを確認した上で、希望店舗に申し込むか、直接電話連絡すると良いでしょう。

2.ネット・電話で申し込む

希望店舗が見つかりましたら、バイトの申し込みをします。一昔前は『電話→面接』といった流れが多かったですが、今ではネット申込が主流です。下記サイトより希望店舗を探し、必要事項を記入して申し込みしてください。

吉野家 バイト・アルバイトの求人情報

https://www.yoshinoya.com/baito/op71872

これまで、吉野家のバイトについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?吉野家の仕事についての不安や不明点は解消されましたでしょうか?もし、まだ吉野家でバイトするのに不安がありましたら、当サイトで掲載している牛丼屋を舞台にしたバイト漫画『牛屋の店長』を読んで、牛丼屋の仕事のイメージトレーニングをしてみてはいかがでしょうか?また、牛丼屋の店舗内を疑似体験できる『VR店舗』も是非来店してみてください。パソコンのブラウザでも来店できますが、VRゴーグルを使うと実際の店舗に入店したようなバーチャル空間を疑似体験することができます。

牛丼屋が舞台のバイト漫画『牛屋の店長!』

VR店舗『メタバース牛屋ウシハマ店』

(C)たけだおうし / USHIYA
オリジナルWeb漫画『牛屋の店長!』