メタバース×住宅内覧 clusterで住まい体験

近年、メタバースがエンタメ以外の分野にも注目されるようになり、その可能性を探る中で「住宅の内覧」にも目を向けてみました。今回ご紹介するのは、日本発のメタバースプラットフォーム「cluster(クラスター)」で公開している分譲住宅風のワールドです。
もともとはWeb漫画『牛屋の店長』の背景用に作成した3D住宅モデルを、内覧会のように楽しめるワールドとして発展させました。アバターで住宅街を歩き、部屋の中に入って間取りやインテリアを自由に体験可能。メタバースだからこそ実現できる、時間や場所に縛られない『住まい体験』。これからの住宅プレゼンテーションの一つの形として、今後の広がりが期待されるのではないかと予想しています。
【実例紹介】Web漫画の背景から生まれた分譲住宅モデル

今回clusterで公開している分譲住宅ワールドは、Web漫画『牛屋の店長』の背景用に制作した3D住宅モデルをもとに、新たに内装を作り込んで完成させたメタバース空間です。当初は外観のみの簡易なモデルでしたが、漫画の世界観を広げる新たな切り口として、内覧会風のワールドとしてリメイクしました。
モデルは写実的ではなく、抽象的なキャラクターに合うようにイラスト調でデザインしています。今後メタバースを通じて漫画の世界に入り込むような体験ができるよう、こうした空間を活用していきたいと考えています。clusterなら、個人でもこうしたワールドを公開できるため、漫画や建築に興味がある人にも表現の幅が広がる可能性を感じさせてくれます。
clusterで公開中!分譲住宅ワールドの見どころをチェック!
現在公開中のこのワールドでは、一戸建ての分譲住宅を再現したリアルな街並みと、生活感のある住宅空間を自由に歩いて体験できます。スマホやPC、VRデバイスからもアクセス可能で、clusterのアバターを使って家の中をぐるりと探索できるのが特徴です。以下では、実際にワールドに入った際に楽しめる見どころポイントをご紹介します。
外観から街並みまで、分譲住宅のリアルな雰囲気

建物の外観は、現実にありそうな落ち着いたデザインで統一。玄関アプローチや前面道路、街路樹なども配置され、複数棟が並んだ住宅街の雰囲気が再現されています。周囲を見渡すだけでも、まるで住宅展示場に来たかのような臨場感があります。
細部までこだわった内装とインテリア

リビングやキッチン、寝室、浴室など、それぞれの部屋が間取りに沿って配置されています。家具や生活雑貨も配置されており、実際の暮らしがイメージしやすい空間に仕上がっています。
実際に「歩いて体感」できる間取り設計

このワールドの最大の魅力は、やはり自分の足で住宅内を移動できることです。間取りを確認しながら、「この部屋は寝室にしたい」「ここにソファを置いたらどうかな」など、リアルな『暮らしの想像』を促す体験ができます。動線設計も意識しているため、家の中をスムーズに移動できるのもポイントです。
メタバース内覧会拡大中!導入企業と今後の展望
「メタバース 内覧会」というキーワードで検索してみると、すでに実用化に取り組んでいる事例が見つかります。リビン・テクノロジーズ株式会社が運営する『メタ住宅展示場』では、注文住宅や建売住宅をバーチャル空間で自由に見学できる仕組みを展開中。株式会社キャドネットによる『工務店のメタバース住宅展示場』は、実際の住宅展示場まで足を運ぶことなく、バーチャル空間で各社のモデルハウスを体感できるVR住宅展示場です。ユーザーはスマートフォンやPCから簡単にアクセスでき、3D空間の中を歩きながら間取りや設備を体感できます。
どちらも非常に完成度が高く、自分のつくったワールドがちょっと恥ずかしくなってしまいますが・・・いつかこんなワールドを作れるように、これからも楽しくがんばっていきたいと思います!
著者情報
ペンネーム:たけだおうし
職業:Webデザイナー・ディレクター
職歴:牛丼屋の正社員→広告会社→Webコンサル会社→フリークリエイター
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